幸せとは

   スッキリしない天気が続いていましたが、ようやく春のうららかな日がやってまいりました。木輪の花壇の花々も色鮮やかで、眺めているだけでその美しさに心打たれ、明るく和やかな気分になります。

 今年も新卒の新入社員が二名入社しました。先日、入社前研修の中で、社会人として、木輪のスタッフとしての心構えについてお話しいたしました。その中で、新入社員の二人に「幸せとは、与えられるものか、つかむものか」という問いかけをしました。木輪の経営理念の一番目には「木輪は、社員の幸せを大切にします」とあります。経営者の立場としては、そこで働く人たちが幸せと感じられる社風、環境整備をしていこうという思いで日々行動しています。ただし、それだけでは私は不十分だと思います。つまり、経営者が環境整備を整えただけではそこで働く人たちの幸せには及ばないのではないかと思うのです。

  では、一体どうすれば木輪の社員が幸せを感じることができるのかということになります。

私は、社員一人ひとりが幸せを幸せとして感じられる心を育むお手伝いをすることも会社として必要なのではないかと思うのです。

 例えば、今私たちは水道の蛇口をひねれば、きれいな水がいつでも飲むことができます。世界約196カ国のうち水道水が飲める国はわずか9カ国だそうです。私たちはとても恵まれた環境にあるにも関わらず、当たり前のように水を使い、その恩恵に「有難い」「幸せだ」と感じることは少ないのではないでしょうか。

 このように、日常の「当たり前」のことに気づき、「有難い」と感謝できる心が幸せへと向かうコツなのではないかと思います。

 次号では、私を含む全社員で取り組んでいる幸せを感じとれる心を育む活動をご紹介したいと思います。