今年も恒例の木輪オリジナルの新年会を開催いたしました。店の営業終了後、会場づくり、テーブルセッティング、料理づくり、飲みもの調達と、幹事の適切な指揮のもと、全員で準備し新年会が始まりました。こうした家庭的な新年会をはじめて十四回目になりますが、毎回幹事となったスタッフが、それぞれに趣向をこらし、たのしい新年会となっています。
今回の新年会ではゲームとして、紙相撲のトーナメント大会がおこなわれました。紙箱で土俵をつくり、力士は昨年末に退職した二人のスタッフの顔写真を貼りつけたもの。童心にかえり、紙箱を手でたたきながらの勝負にやんやの歓声。結果は、五回戦を勝ち抜いたベテラン女性スタッフが優勝。景品は、立派なリックサックでした。
そのあと、毎年恒例になっている参加者全員の今年の抱負の発表。これまでは、席を立って一人ずつ抱負を述べていくスタイルでしたが、今年は工夫して、「抱負を一文字に表わしましょう」ということで、それぞれの今年の抱負を紙に筆で書き、それを皆の前で披露しながら語るというものでした。全員、昨年の自分をよく振り返り、今年にかける思いを語ってくれました。一人ひとりの語る内容に思いがこもっており、聴いているスタッフも一様にうなずいていました。書かれた文字の中で「進」という字を書いたスタッフが三名いました。それぞれに、「進化したい」「進んで仕事をする」「前向きに進む」というふうに、今年を昨年以上に、積極的な一年にしたいという思いが伝わってまいりました。「笑」という文字を書いたスタッフが二人。ともに「笑う門には、福来たる」を意識し、笑いで一年を通したいと述べていました。この一年、明るい笑顔、やさしい笑顔で社内を明るくしてくれるのでしょう。その他「前」「敏」「挑」「新」「我」「美」「学」「穏」「愛」「和」「努」等々があがりました。私は、「躾」という文字を書きました。人(社員や家族など)に不快さを与えないように、安心と喜びを与えれるよう自身を躾けてみようと思います。
今回のように一文字で自分の思いを表現しているスタッフの表情にこれまでにない抱負に対する真剣さが伝わってきました。これまでは、どちらかというと「できたらいいなあ」という感じであったものが、今年は「こうなるようにします」と宣言してくれているようで、思いの強さが伝わってきました。思いを一文字に集約することでより一文字に込める思いが強まるように感じました。思いのこもった一人ひとりの文字を色紙に貼り、いつでも全員が見れるよう、幹事さんが工夫してくれました。
今年もいい雰囲気の中でたのしく、充実した新年会となりました。はじめて参加した新人スタッフも「とてもあたたかな雰囲気が印象的でした」と感想を述べてくれました。今年もよい社風づくりをめざして全員で努力したいと思います。
2016年2月 第301号より 芳野 栄