このたび ”2019年デニッシュ&POP 甲子園”で、木輪の二人の社員の合作による作品がみごと第3位を獲得いたしました。
商品名は「白桃の赤ワイン漬けデニッシュ」といいますが、季節商品として夏シーズン店頭にも並びました。製造を担当した中元裕太君、POPを担当した直理(なおり)沙那さんの二人でよく努力してくれました。受賞理由は「フルーツがおいしそうだから」「POPのワードに惹かれたから」と、二人の意図した通りの商品やPOPを評価されたことをものがたっています。
今回の受賞を通して、二つのことを感じました。一つは一歩踏み出す勇気が大切であること。もう一つはコツコツと努力を重ねていくことです。製造を担当した中元君は、今回のようなコンテストには初挑戦でした。入社して4年になりますが社長のすすめもあり、同時に「一歩踏み出してみよう」という思いで出品したとのこと。0から1を産み出すことは1から100にするより難しいと言われますが、今回一歩踏み出せたことで、彼のこれからの人生に大きく良い影響をもたらしてくれることでしょう。
初めての挑戦で入賞を果たしたことは幸運であったともいえます。反対に今回のコンテストで入賞できなかったときは、どうだっただろうと考えてみました。入賞できなかったとしても次をめざしてコツコツ努力を重ねていって欲しいと思いました。”努力”とは「適正な目標を掲げて、それが達成するまで行動し続けること」(池田繁美先生)ですが、コンテストに入賞するという目標を掲げ、それが達成するまでチャレンジし続けていただきたいと思っています。
今回の受賞にはPOPによる影響も大きくかかわったようです。評価として「キャッチワードが可愛らしく印象的。食べてみたい気持ちを後押ししてくれます。」とありました。
こうしたPOPのコンテストにおいて初挑戦の直理さんは、POP講習会にも参加され日頃から実力を磨いてくれていました。またこの”木々のささやき”の右下のところにも、季節に沿ったイラストを描き続けてくれています。もう20ヶ月も続いていますが、こうした日頃からの努力が報われたのでしょう。
今回のコンクール受賞にいたるまでには、入社4年目と3年目という二人にとって丁度よい時期と、二人が活躍できる木輪という場があったことさらには、二人で協力して作り出すという和の心(協調の心)が重なっていたとも感じる事ができました。
これからの人生、何事にも一歩踏み出す勇気と継続していく努力を重ねながら幸福な人生を手に入れて欲しいと願っています。
2019年12月 347号より 芳野 栄